36th KN

自習のサポートを目的に開設しました。目的の問題を探すのに手間取るかもしれませんが使ってみてください。

古典の著作権

国語の学習における「古典」は近代以前の文章になります。明治元年(1868年)から近代ですので、おそらく大昔から江戸時代までのすべての文学作品の著作権保護期間は終了していると思われます。その理由を論理的に説明するにはそれなりの文字数を必要とするのでいたしませんが、複数の教科の知識や考え方を用いるよい学習になりますので挑戦してみてください。

 

さて、古典文学作品は著作権を意識せずに、あれこれすることが法的に許されます。たとでば紫式部の子孫に許可を得ることなく、『源氏物語』のキャラクターを用いてオリジナルの小説を書いて発表することができます。もっとも『源氏物語』はファンが多いので、あまりにひどい作品だとファンから責められるかもしれません。
なお、『源氏物語』中のセリフなどを使用する際には、改めて自分で現代語訳しなければなりません。現代語訳には著作権が発生しているからです。


源氏物語』は文学の研究者だけでなく、何人もの著名な作家が現代語訳を発表しています。与謝野晶子谷崎潤一郎円地文子田辺聖子橋本治瀬戸内寂聴角田光代がよく知られています。
このうち、与謝野晶子谷崎潤一郎の作品は著作権保護期間が終了しています。
与謝野晶子は『新訳源氏物語』『新新訳源氏物語』の二つを発表しており、『新新訳源氏物語』を「青空文庫」で読むことができます。古典の現代語訳ですが、文学的価値を認められているすぐれてた作品です。なお『新訳源氏物語』と谷崎潤一郎の現代語訳は作業中だそうです。

 

青空文庫 Aozora Bunko