36th KN

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人魚の話

今月末までは無料で楽しめるインターネット経由のサービスがいくつもあります。

つい先日、世界で発行部数が4億7000万部といわれる、海賊がたくさん登場する人気マンガを、今月末まで無料で600話ほど読めるらしいことを知りました。(そのマンガを勧める読書案内ではありません!)

 

かなり太っ腹な印象のサービスですが、そのマンガは現在980話ぐらいまで話が進んでいて、既に単行本を購入した人は相当数いることから、このサービスによる単行本の売り上げ減少は起こりにくいと思います。家で我慢して生活している人々の支援にもなり、これをきっかけに最新刊まで購入するような新たな読者層を開拓できたら、出版社的には幸せといった感じでしょうか。(そのマンガを勧める読書案内ではありません!

 

こういったサービスには一つ心配な点があります。無料で読める話が区切りのいいところで終わるのか、ということです。この場合はおよそ600話なので人魚が出てくるあたりで途切れる可能姓におびえながら読むことになってしまうのです。(のマンガを勧める読書案内ではありません

 

さて、「人魚」が登場する二つの名作を知っていますか?

 

一つはデンマークの作家アンデルセンによる『人魚姫』です。

著作権の保護期間が終了してから100年以上経過していることもあって、子ども向けの絵本でもたくさんの種類があります。

アンデルセンは『即興詩人』『マッチ売りの少女』『みにくいアヒルの子』など、童話を中心に世界中で読まれている作品を残しています。

 

もう一つは小川未明という日本人作家による『赤いろうそくと人魚』です。

小川未明を「日本のアンデルセン」と呼ぶ人もいるほど、多くの童話を残した作家です。『月夜と眼鏡』『金の輪』などの作品があります。

 

どちらの物語も「青空文庫」で読むことができます。

図書館や書店に行けば美しい絵本も手にすることができると思います。

 

『人魚姫』は「青空文庫」では『人魚の姫』の作品名です。『赤いろうそくと人魚』は『赤い蝋燭と人魚』の作品名のものもあります。

 

青空文庫 Aozora Bunko

 

赤い蝋燭と人魚 | 偕成社 | 児童書出版社